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「なんでも鑑定団」で発見!国宝級の曜変天目茶碗

茶道

テレビ番組「なんでも鑑定団」で国宝級のお宝、曜変天目が発掘されました!

国宝級の曜変天目茶碗か テレ東の鑑定番組で発見

テレビ東京は20日、鑑定番組「開運!なんでも鑑定団」の収録で、世界に3点しかないとされる「曜変天目茶碗」とみられる陶器が、新たに見つかったと発表した。現存する3点はいずれも国宝に指定されている。

「開運!なんでも鑑定団」の番組内で鑑定された「曜変天目茶碗」とみられる器(テレビ東京の画面より)
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「開運!なんでも鑑定団」の番組内で鑑定された「曜変天目茶碗」とみられる器(テレビ東京の画面より)

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 テレビ東京によると、徳島県のラーメン店経営の男性が番組に鑑定を依頼。大工をしていた男性の曽祖父が、戦国武将・三好長慶の子孫が暮らす屋敷の移築を請け負った際、買い受けた骨董品に交ざっていたらしい。番組内で古美術鑑定家の中島誠之助さんが「曜変天目に間違いない」とし、2500万円の鑑定額を付けた。

静嘉堂文庫美術館(東京都)によると、曜変天目茶碗は、南宋時代(12~13世紀)の中国でつくられ、完全な形で残るのは世界に3つとされる。

 所蔵するのは、大徳寺龍光院(京都市)、藤田美術館(大阪市)、静嘉堂文庫美術館。茶碗の内側には、漆黒のうわぐすりの中に大小に連なる銀色の斑紋があり、その周りに光彩が現れているため、宇宙に星々が輝くように見える。〔共同〕

日本経済新聞2016/12/20 21:27 (2016/12/20 22:25更新)

 こんなこともあるんですね~。驚きです。

三好長慶(みよしながよし)とは

清原なつのさんのコミック「千利休」にも長慶は出てきます。

千利休

千利休

 

長慶は、大名物「三好粉吹(みよしこふき)」を所有していました。この茶碗は秀吉の手を経て、現在は三井文庫の所蔵になっています。

長慶は織田信長と同じく堺の経済力に目をつけており、そこでの貿易による富裕な富で莫大な軍費・軍需品を容易に入手した。

[Wikipediaより]

大名物を所有していたような長慶が、堺では軍需品だけでなく、よいお宝をたくさん入手していたのは間違いありません。 

私が見た2つの国宝「曜変天目茶碗」

私は二つの曜変天目を見たことがあります。

藤田美術館の曜変天目茶碗 

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[展覧会パンフレットより]

最初に見たのは、『国宝曜変天目茶碗と日本の美 藤田美術館の至宝』サントリー美術館(2015年8月5日~9月27日)にて。

サントリー美術館は毎回そうですが、ディスプレイがオシャレなんです。この曜変天目茶碗も上からスポットを浴びて、スター歌手のようにガラスのショーケースに収まっていましたので、さらに輝きがましていました。

これが焼物なんだろうか?この引き込まれる様なブルーはなんなんだろうか?と光り輝く(ライトに照らされていたから余計に)美しさもさることながら、謎の物体を見るような気分になったのを覚えています。茶碗の中を覗き込むと、本当に宇宙を感じるのです。そして、この茶碗は、内側だけでなく外側にもブルーの斑点模様(曜変)がみることができました

静嘉堂文庫美術館の曜変天目茶碗

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[展覧会パンフレットより]

『茶の湯の美、煎茶の美』静嘉堂文庫美術館(2016年1月23日~3月21日)にて。

2種類目の曜変天目との御対面なので、そんなにびっくりはしないだろうとは思っていましたが・・・。どちらかというと、こちらの方がブルーの斑点模様(曜変)がたくさんあり、鮮やかに綺麗に模様がでているなという印象をうけました。外側には斑点(曜変)はなく、外側と内側のギャップもまた、おもしろいです。外側だけみれば、ほぼ黒に近い濃紺の茶碗が、中をのぞいたら・・・!見たこともない光り輝くブルーの宇宙が広がっているのですから。

人間でいえば、一見おとなしそうな地味な清楚な女性が、実はものすごく柔道が強かったり、恐ろしいほど仕事がバリバリできる仕事人間だったりなどのギャップを持った感じです。

こちらは、別名「稲葉天目」とされ、徳川家光が乳母の春日局に下賜したことで、春日局が乳母になる前の嫁ぎ先だった稲葉家に渡ったとされることから、この名前がついています。

曜変天目を茶席で使ったら

もし茶室で使うとしたら、そんなに光は当たらないでしょうし、どちらかというと暗がり?のような中で使われるのですから、茶碗自身の輝きが茶室という静寂な無の空間に映えるのではないだろうかと思います。

そして、お客の側からは内側は見えずらいですし(4畳半より小さい茶室だろうから近くてみえるかな?いや、天目台にのるから見えないかな~?)黒の天目茶碗かな~と思っていたら・・・。お茶を飲むときに、「きゃーこのブルーは何なのよ!」と叫びそうです。

ただ、この茶碗の色に抹茶の緑色があうかどうかは謎です。おいしく見えないような気がします。

曜変天目は再現できるのか?

2016年6月11日(土)にNHKのEテレでETV特集「曜変~陶工・魔性の輝きに挑む~」が放送されました。この番組をみたのですが、曜変天目の製法はいまだに謎だそうです。

七色に輝き変化する神秘の茶碗(わん)、国宝・曜変天目。陶芸史上、最高傑作のひとつとされる。しかし、その製法は歴史の中で失われ、再現不可能と言われてきた。幾多の陶工たちが同じものを焼こうと挑んできたが、製法を解明した人はいない。そんな中、千載一遇のチャンスが巡ってきた。なんと中国で曜変が新たに発見されたのだ。新しい曜変を科学分析すれば、製法が分かるかもしれない。曜変の再現に挑む人たちを記録した。

何度果敢に、謎に挑戦する長江惣吉さんの姿に感動すら覚えました。曜変の魅力に取りつかれたように、お父様もこの謎に取り組み、さらに息子の彼も生涯をかけてこの謎に取り組んでいるのです。

ただ、その作られた茶碗はテレビの画面を通してですが、素人の私からみても「ちょっと曜変天目とはちがうかな?」という感じでした。ただ、近いものは感じます。

逆に、あんなにも思考錯誤して何十年も作っても出来ない曜変天目の謎が恐ろしくも感じられました。800年も前の中国の技術が優れていたのか、なにか中国でしか作れない理由があるのでしょうか?中国のパワーすごい!

第4の曜変天目

今回発見された茶碗は、見たことのある国宝の茶碗よりも、青みが少ないような気がしますが。本物という鑑定結果です。

中国のものが、日本にすべてあるという不思議な現象ですが、大事なお宝として守っていってほしいと思います。そして、この新しい発見の茶碗も、いつかこの目で見られますように

 

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