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茶道 12月の禅語

12月ももう半ば。茶道のお稽古もあと1回で今年の終わりを迎えます。12月も禅語を学んでおきます。

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12月に使いたい禅語

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看看臘月尽(みよみよろうげつつくす)

臘月とは12月のことです。みるみるうちに12月、今年も終わってしまうとう意味で、時間の早さを強調しています。香林(きょうりん)和尚の意図は、何かと忙しい年末は一分一秒が貴重だけれども、時間の貴重さは一年中変わることはない。だから、常に年の暮をむかえているような気持ちで一刻一刻を大事にしなさいという教えです。

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忙しい時は、朝から一日のやることリストをつくったりして時間を有効につかおうと思うのですが、反対に予定のない日は。だらだら朝遅くまで寝てしまったり、さらに昼寝までしてしまうこともあるだらしない一日を送ってしまうことがあります。「人間らしいじゃない」と思っていたのですが・・・。人生も折り返しを過ぎた私。時間はだれにでも平等に与えられたものですから大切に使っていこうと思います。

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歳月不待人(さいげつひとをまたず)

年末によくつかう言葉。陶淵明(とうえんめい)による『雑詩十二首』の最初の詩の一部です。

『盛年重ねては来らず 一日再び晨(あした)なり難し

時に及んで当に(まさに)勉励(べんれい)すべし 歳月人を待たず』

(意気さかんな年代は再び来なし、一日に二度朝は来ない。だから、最適な時期を逃すことがないように努力すべきなのだ。年月は人を待たずにあっというまに去ってしまうものだから。)

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一日に二度朝は来ない。にグッときます。中年になった今、若かった頃には戻れないということは、あきらめの感じで「しょうがないな~」とつくづく感じます。しかし、毎日の朝は「毎日のことだから」という感覚で過ごしていることに気づきました。朝だって、その日の朝は生涯に1回しか経験できないのに!NHKの朝の連ドラさえも見逃してしまう日も・・・(つまり起きたら8時過ぎ)。「最適な時期」を逃さないように、今現在を全力で生きようと思わせます。いつ「その時!」が来てもいいように。

無事是貴人(ぶじこれきにん)

文字通りに解釈すると「平穏無事であることは貴いことだ」になります。さらに臨済禅師の真意によると、「無事」とは仏や真理を外に求める心が消えて、無用なはからいをしなくなった境地のそこに貴い「本来の自分」があらわれることです。

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奥深いです。、何でも「境地」というところにたどりつくのは、なかなか難しいです。悩みや生き方、なにに対しても回答を求めてしまう自分がいます。正解がないことだってたくさんあるのに。グーグルで検索、本を読む、人に聞き、「正しいことは何か?」そして「正しいこと」を選択しないといけないと思ってしまう自分がいることに気づきます。もちろん学んだりすること、アドバイスをもらうことは大事ですが、もっと本能的に生きてみてもいいかな?今はそんな自分も貴いものとしています。

目出度千秋楽(めでたくせんしゅうらく)

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平穏に1年を終え千秋楽を迎えてまことにおめでたいという1年を締めくくる言葉。

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なんにせよ1年間がんばった自分をほめてあげようと思います。自分に甘いのですが。そして、周囲の人たちへ、この一年の感謝の心を少しでも表現できたらいいなと思います。自分一人では、自分のこの平穏な幸せな日々は送れませんでしたからね。

 

参考:「茶席で役立つ禅語ハンドブック」朝山一玄著 

茶席で役立つ禅語ハンドブック

茶席で役立つ禅語ハンドブック

 

 12月は去りゆく一年を振り返る気持ちが強くなる月です。さらに、禅語を学ぶと、自分の人生を見直す良いきっかけになります。茶道のお稽古の知識として禅語を勉強することで、禅のことを少しでも知っていきたいです。そしてそれを、学ぶだけでなく生活の中で役立てていくことで実践していこうと思っています。