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二十四節季「小雪(しょうせつ)」から禅語「聴雨寒更尽 開門落葉多」を想う

●二十四節季 小雪(しょうせつ)

●「小雪」旬なもの

●間違えるな!「小春日和」

●禅語「聴雨寒更尽 開門落葉多」

二十四節季 「小雪(しょうせつ)」

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11月22日頃

雪を見る頃です。本格的な冬の訪れではないけれど、まだ本格的な冬ではありません。北国では雪が降り始めますが、さほど多くは降らないことから『小雪』といわれたものです。

日差しはどんどん弱くなり、楽しませてくれた紅葉は散り始める頃です。

冬の入口です。

 今日の54年ぶりの東京の雪模様にピッタリです。

「小雪」旬なもの

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食材は白菜、春菊、長ネギ、ホウレンソウ、大根、カブ、長いも、サトイモ、柿です。

鍋の具にピッタリのものが多いですね。

魚介類では、タラバ蟹、河豚(ふぐ)、ハマチ、ヒラメなどがあります。

これも鍋にピッタリ!!

 間違えるな!「小春日和」

若いころ勘違いして、春に「小春日和」を茶道のお稽古で”銘”に使ってしまったことをず~っと覚えています。

恥ずかしい。

小春日和とは、この「小雪」の頃に移動性高気圧の影響で、平野部では暖かくなる事もあります。このような春のように穏やかな日をいいます。

また、小春日和が続くと春と勘違いした植物が花を咲かせることもあります。

この花たちは「帰り花」「忘れ花」「狂い花」といわれます。

秋の暖かい日ざしを感じながらポカポカする日ってけっこうありますよね。

花が間違えても仕方ないです。

禅語「聴雨寒更尽 開門落葉多」『全唐詩』

 雨を聴いて寒更(かんこう)尽き 門を開けば落葉多し 

しとしと降る雨音を聴きつつ、寒さに震えながら一夜を過ごしたが、夜が明けたので門を開けてみると、あたり一面に葉が落ちていた。

一晩中聴いていた雨音は、朝になってみれば、実は軒端をたたく落ち葉の音だったのだという晩秋の情景が書かれています。

 参考:『茶席で役立つ禅語ハンドブック』朝山一玄著 淡交社

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さみしい山の中の小屋?庵のまわりに、絨毯のように敷きしめられた黄色や赤、茶色の落ち葉を思い浮かべます。

落ち葉の落ちる音が響くほど、静かな山の中なんですね。

ピリっとした寒さがつのりますが、想像しただけでも美しい景色です。  

 

「秋の夜に雨と聴こえて降りつるは風にみだるる紅葉なりけり」(拾遺集)

紀貫之は、この詩(禅語)を元に歌ったといいます。

 みだるる紅葉・・・。

美しい日本語にメロメロになります。