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茶箱 茶道★和菓子★展覧会 

茶箱の中は好きなモノでいっぱい!

茶道 炉開き「三部」

ようやく11月初めての茶道のお稽古に行ってきました。

炉開きは茶の湯のお正月ですので、お教室の床の間には口きりの茶壺がかざってありました。

1年に1回の茶壺飾りの ひもの扱い も今月は勉強します。

毎年挑戦しても忘れてしまいますが・・・。

 

同じ床の間には「織部」のはじき香合が飾ってありました。

 

そうです!

炉開きには欠かせない

「三部」です。

伊部(いんべ)

織部(おりべ)

瓢(ふくべ)

です。

 炉開きでは、この3つの「べ」を揃えるのがよいとされています。

これは、密教の曼荼羅(まんだら)で
仏部、蓮華部、金剛部

と分かれ三部構成になっている事にちなんでいると言われています

 

織部の香合

備前(伊部)の水指

ふくべの炭斗
という組み合わせが多いです。

 

伊部(いんべ)

岡山県備前地区のあたりを伊部といい、以前は伊部町という町が存在していましたが、現在は備前町に合併しています。

伊部とは備前焼のことになります。

 

備前焼

*茶の湯のなかでは、

豊臣秀吉は有名な「北野大茶会」で備前焼の花入、水指を使ったとされています。

 

徳川美術館には、重文指定をされている備前焼の有名な作品があります。

水指 銘「青海」(せいがい)

武野紹鴎(1502~1555)が所持し、尾張徳川家に伝来した名物。

 

*特徴

釉薬をかけずに焼くため、土肌の感じが魅力になっています。

その妙味は、

「田土」という、きめがこまかく可塑性(成形した形が維持される性質)に富む上質の粘土の特性によります。

焼くと赤褐色で堅牢な焼きあがりになります。

 

*備前焼の見どころ

窯変・・・窯の中の置き場所、炎の当たり方、灰の係り具合が異なることで、焼きあがりが変わること。

 

●胡麻(ごま)

器表に薪の灰が付着して釉薬のようになること。

●火襷(ひだすき)

器に巻いた藁が溶けて襷状の火色の筋が生じるもの。

●桟切(さんぎり)

窯床に置いた器が灰に埋もれて灰青色になったもの。

●牡丹餅

皿や鉢の上に陶土などを置いて抜け肌をつくるもの。「抜け」「抜け肌」「まんじゅう抜け」ともいう。

「やきものの見方・楽しみ方」 仁木正格

 

これらの窯変によって、さまざまな備前焼きが楽しめるのです。

 

残念ながら、ひよっこ茶人の私にとっては、土ぽい、茶色の、地味な、無骨な形をした焼物のイメージが強く、まだこの魅力に惹きつけられてはいないのですが・・・。

ただ、花入としてつかうには備前焼きのような素っ気ない?地味なものを好みます。

花が映えるのです。

若い時に、焼物好きの方から教えてもらったのですが、花入ひとつにしても合わせてみることって大事なんだなと実感したことを覚えています。

 

織部(おりべ)

織部焼

*茶の湯のなかでは、

美濃窯で、武将の茶人であった古田織部の好みでつくらせたといわれる焼物です。

 

*特徴 見どころ

「へうげもの」(おどける・ひょうきんを意味する)と表現される

ゆがみや釉のかけかた、斬新は抽象的な絵付けがほどこされ、装飾性を第一にしています。

他では見ることのない、画期的な焼物です。

 

徳川美術館には、重文指定をされている織部焼の有名な作品があります。

織部筒茶碗 銘 「冬枯」

桃山時代の着物などによくつかわれた「片身替り」の意匠のように、茶碗の半分に黒釉、半分白釉にかけ分けられている、おもしろいお茶碗です。

黒子さんと白子さんです。

 

以前、 銀座の松屋で2014年12月30日(火)から2015年1月19日(月)に行われた「没後400年 古田織部展」に行きましたが、すごい人気だったのを覚えています。

いつもは茶の湯の展覧会には女性が多いのですが、やけに男性が多くいたのを覚えています。しかも、大混雑でした。

 

「古田織部、おぬし、人気者だな」

 

と思ったのを覚えています。

★松屋の公式ホームページより展覧会の内容が今現在見られます。

 

瓢(ふくべ)

ふくべとは、かんぴょう(夕顔)のことです。

 

*利休百首

炉の炭点前のお道具を詠んだものに、瓢炭斗がでてきます


「炉の内は炭斗瓢柄の火箸 陶器香合ねり香としれ」


炉の間は、炭斗には瓢を、火箸は柄のついたもの(桑の柄が通常)、香合は陶磁器製、香はねり香を使うのが通例だというのです。

炭斗(すみとり)とは

亭主が客の前で炉や風炉に炭を組み入れる炭点前(すみでまえ)のために、炭、香合・羽箒・釜敷・鐶・火箸をいれる器のことです。


 瓢や瓢箪(ひょうたん)は、世界中で昔から、農具、漁、装飾品、帽子、楽器、お面、お守り、祭事用具などとして使用されています。

 

●禅問答「ナマズをひょうたんでどうやって捕まえるのか」というものを、足利義持が絵を描かせたものもあります。

●秀吉の馬印は千成瓢箪でした。

●六瓢箪(むびょうたん)は、無病息災のお守りとされています。

 

参考文献

「お道具必携 見かたと心得 8 茶碗」

「やきものの見方・楽しみ方」 仁木正格著

「茶の湯 銘と和歌 11」

「日本史の中の茶道」 谷端昭夫著