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展覧会 『禅』心をかたちに 国宝のお茶碗

 楽しみにしていた 『禅』心をかたちに の展覧会に行ってきました。

禅が気になっているのですが、どのようにして学んでいけばいいのだろうか?と思っているの私にとっては、学びのは入り口になるのではないかと考えています。

 

私の金曜日の楽しみ、夜の美術館へGO!です。

 

思ったよりボリューム満載の美術展でした。事前に「禅レクチャー」なるものがあり、楽しく聞いてしまった結果、残り1時間しかなく急ピッチで見て回ることになりました。行かれる方は、時間に余裕を見て行くことをおすすめします。

 

最も驚いたこと

事前にあまりこの展覧会について調べずに行かなかったので、展覧会を回っている途中にふと気付きました。

最後の方の「第5章 禅文化の広がり」に国宝のお茶碗が2個も出品されています。

国宝がです!2個です!

私は二つとも、初対面です。「はじめまして。こんなところで会えるなんて。」です。知らなかっただけに嬉しさ100倍です。

 

国宝 油滴天目(ゆてきてんもく)

大阪市立東洋陶磁美術館

中国の福建省よりもたらされたもの。黒釉地全体を水に例えると、そこに油の滴が無数に浮いているような斑点が散らばっています。

油滴の斑紋は粒が小さく(米粒ぐらい)金銀、青白色に光っています。内側の茶溜り(底)に向かうにしたがって黒釉の色は濃くなり、まるで夜空を埋め尽くした星のように見えます。

桃山時代には豊臣秀次→西本願寺→三井家→若狭の酒井家に伝来しました。

 

油滴の斑紋が内側にも外側にも数多くついています。一気に引き込まれる不思議な世界がお茶碗に広がります。一見地味な色合い、渋いような気がしますが、見れば見るほど上品な気高いお茶碗だと感じます。恐れ多いのですが、美智子皇后のようなイメージです。とても品がいいのですが、すごく強い意志を感じるのです、魅力的です。

 

国宝 玳玻盞散花文天目(たいひさんさんかもんてんもく)

承天閣美術館

江戸時代の大名茶人・松平不昧も手にした茶碗です。中国の吉州(きっしゅうよう)で焼かれたものです。釉を二重にかけた独特の趣に特徴があります。黒釉と藁灰釉を重ねたり混ぜ変えた部分の釉は「べっこう」に似ていて、中国で玳玻盞(たいひさん)と呼ばれていたものを日本の茶人もならったとされます。見込み(内側)黒釉の上に切り紙細工の型紙を貼って、さらに黄釉をかけて、黒い花の文様を抜き出す技法が使われています。この3段に15描かれた花は、二つの牡丹を組み合わせた文様になっています。

 

写真で見ていたよりも全体的に茶色く、かわいかったです。花の模様もちょっと親しみやすく感じます。もちろん気品高いのですが、国宝「油滴天目」や国宝「曜変天目」と比べると、小さな私の手でぴったりと包みこめそうな小さめな、ほっこりとしたお茶碗です。女優さんでいうと、八千草薫さんのような感じでしょうか。

 

参考文献:『和楽』2014年3月号別冊付録「ニッポンの名茶碗50」

 

この二つのお茶碗を見られるだけでも、価値ある美術展です。

 

『禅』心をかたちに

場所:東京国立博物館 平成館

期間:2016年10月18日(火)~11月27日(日)

開館時間:午前9時30分から午後5時まで 金曜日、11月3日、5日は午後8時まで

観覧料:一般1600円

所要時間:少なくとも1.5時間は必要だと思います。

音声ガイドナビ:井上和彦さん(声優) 関俊彦さん(声優)

禅に詳しくない方は音声ガイドは必須です。

 

混雑度:★5満点中(多いほど混んでます)

★★★

金曜日の雨の夜だったので空いていたのだと思います。思ったよりも若い方が多かったです。普段は混みそうです。

 

おすすめ度:★5満点中

★★★★

禅の世界にどっぷり浸れます。禅の歴史など初心者にも楽しめます。絵画をみて「きれいだな」と思うような感じではないので、パンフレットぐらいは読んでいくといいかもしれません。