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茶箱 茶道★和菓子★展覧会 

茶箱の中は好きなモノでいっぱい!

茶道 紅葉を楽しむ薄茶

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写真の左は「薄茶」右は「濃茶」です。

たのしい食事の後にお茶を飲んだり、テレビをみながらお菓子を食べてお茶を飲んだり、仕事中にパソコンと格闘しながら一服のお茶を飲んだり。毎日のようにお茶に親しんでいる方が多いと思います。お茶は私たちの生活になじんでいます。

しかしながら、茶道のお茶「抹茶」を飲みましょうとなると、急に遠慮される方もいます。飲み方がわからない。ことが一番の理由だと思います。誰もがわからないことに挑戦することは、イヤな気持ち怖さもあります。でも反対に考えれば、初めてのこと・慣れないことって、ワクワクするもの新しい世界を見られることと思います。(どうしても嫌なこともありますけれど。)

事前に少しでも茶道のお茶「抹茶」のことを知っておけば、気軽に楽しんでいけるのではないかと思います。

まず、普段の生活の中で「抹茶」と触れ合う場面を考えてみました。

甘味屋さんで抹茶を飲む
公園の茶室で抹茶を飲む
美術館で抹茶を飲む
これらの場合は、「薄茶」と考えて大丈夫だと思います。
薄茶とお菓子がセットになっていることが多いです。
お茶会、お茶事とはちがって茶道を習っていなくても、普段の街のなかで気軽に楽しめる薄茶をどんどん挑戦してみたいです。秋の紅葉が美しいシーズンは、公園にある茶室の「薄茶」がおすすめです。

さっそく「薄茶」とお菓子のセットを楽しんでみましょう。

まずは、お菓子を食べます。
その後に、「薄茶」をいただきます。

「薄茶」を飲むときに必ず気をつけること。

お茶碗の正面をはずして飲みます。
お茶碗を出された時は、自分の方に正面が向いていますので、この正面をはずすのです。このために、お茶碗をまわすのです。

お茶碗をもったら軽く頭をさげて、感謝をします。
お茶碗を回して正面をはずします。
飲み終わったら飲み口を軽く手でぬぐって、またお茶碗の正面を自分に戻します。
そして、少しお茶碗を持ちあげて、下の位置で(落とさないように)お茶碗を両手でもって拝見します。
拝見が終わったら、今度はお茶碗を返すので返す相手側に正面を向けておきます。

つまりは、正面がどこにあるかを考えていればいいだけだと思います。
お茶碗に絵がついていれば正面が分かりやすいですが、絵がない場合も出されたときの自分側が正面です。正面がないということではないのです。実際は、正面が分かりづらい、わからないお茶碗はたくさんあり、ぐるぐるまわしている間にどこが正面かわからなくなってしまうこともあります。そんなときは、正面がわからないお茶碗でラッキーぐらいに思っています。

初心者さんでも安心して「薄茶」を楽しめる理由。

茶道には流派があり、作法も流派によって異なっています。なので、「薄茶」に馴染みのない方が気になるといわれる「飲む前に行う茶碗のまわし方」など作法は流派によって違うので、茶道を習っている方でも違う流派のことはよくわからないという人が多いです。
「間違っているかも」「間違ったかも」と気にすることはないと思います。飲み方は、これが「自分流」だとおもうぐらいの気持ちで楽しみたいです。よくわからないといって無駄にお茶碗をもったまま、おどおどするのは危険です。お茶碗を落としてしまう危険があります。

普通の生活の中でも行っているようなことを気にして飲めばいいんだな。と単純に思います。
お茶を飲む前にお茶を点ててくれた方に感謝する(「お点前ちょうだいします」)、一緒にお茶を飲んでいる方にあいさつをする(自分が先に飲むなら「お先に」と声をかける)などは普段でも自然にしていることですね。

茶碗はぐるぐる回している気がしますが、なぜ茶碗を回すのかを知っておけばいいと思います。
私も最初は、お稽古では習った通りに茶碗を回して、時計回りに何回、その後反対周りに何回といった具合に習って覚えていた事を正しく行いお茶を飲むように心がけていたため、お稽古以外の場所で楽しんで抹茶を飲めるような時でも、お茶を飲むときに緊張するといった具合でした。でも、正面をはずすこと、流派によってまわし方が違うことを知った後は、気が抜けたようにリラックスできるようになりました。

意外に気をつけたいこと。

お茶会やお稽古などのときには、腕時計、指輪といったアクセサリー類は必ずはずします。お茶碗を傷つけないようにです。
普段の生活の中で「薄茶」を楽しむときにもはずしたほうが安心です。お茶碗も大事ですが、はずしたアクセサリーは無くさないように気をつけてください。

もちろん、茶道をお稽古として習っているときにはその流派どおりにきちんとした作法がありますが、お茶をおいしく飲むこと、何人かで一緒ならみんなが気持ちよくお茶を飲むこと、そしてお茶に感謝し、お茶を出してくれる方へ感謝することなど普通のことを気にしていければいいなと思います。

濃茶 
茶葉:若芽のやわらかい部分だけを手摘みした茶葉を、蒸して乾燥させ、臼で挽いてつくる。
練り方:客数分の茶を茶碗に入れ、湯を注ぎ、茶筅で茶を少しずつ湯に溶かしながら練り上げる。
飲み方:一椀の茶を上客から順にまわして飲む。連客と心をひとつにする茶の精神を表している。

薄茶
茶葉:もとは濃茶を茶壺に詰める際、周囲を埋めた詰め茶で、濃茶より広範囲で摘んだもの。
点て方:ひとり分の茶碗に入れ、湯を注ぎ、茶筅で攪拌しながら泡立てるように茶を点てる。
飲み方:ひとり一椀ずついただく。三口半分の量が基本とされ、最後の半口で音を立てて吸い切る。

『「茶の湯」入門』 一個人編集部

茶の湯では「お茶を一服」と言えば、「濃茶」のことを指します。利休の時代の茶会では、懐石を食べて、濃茶を飲んで終わりが一般的で、懐石と濃茶の後に薄茶という形は、江戸時代の元禄時代の頃からといいます。現在でも、濃茶は「練る」「一服さしあげる」といい、薄茶は「点てる」「お薄をさしあげます」といいます。

参考文献 『「茶の湯」入門』 一個人編集部